万引き家族

よーやく見てきました、まあほぼ安藤サクラ目当てなんですがね！

なんて言うか、思った以上に救いようのないラストで衝撃でした。でもこれがリアルなのかもしれないなあ。

面白いとか面白くないとかそういう次元の映画ではないと思うんですけど、面白かった…と思います。最初この人たちはどういう関係…？って疑問に思っていたのがどんどん紐解けていく感じとか、万引きしているときのハラハラ感とか(万引きを肯定してるわけでなく！)しょうた君の成長とか。そもそも娯楽映画として楽しめる要素がいっぱいですよね。家族の過去や関係性が分かってきたときの感覚はたまらんですね。是枝マジックですよ！！後やっぱりサクラちゃんの演技が神がかっている。

でもそれ以上に社会への強烈なメッセージ性がすごい映画なんですね。ここまで詰め込むか！？ってくらい詰め込む。闇の社会の縮図って感じです。それでも日本のどこかで、いやもうそからじゅうで今現在起きてる問題なんですよ。児童虐待、年金問題、低い給料、etc。

サクラちゃんの「いいねえ、憧れの正社員」の一言が忘れられない。貧困に生まれればそこから抜け出すことは非常に難しい、っていうのは本当ですよね。勉強するにも金がかかりますもん。

ただやっぱりすごいのは家族を扱う映画でこの人の横に並ぶやつは日本にいねえ！って思わせるくらい、是枝監督のつくりだす天才的な雰囲気。見えない花火をみんなで見上げるシーンはさすがにうるっとしました。

最後に一言しめるならば、安藤サクラは国宝です。